こんにちは。
海外旅行ネタ、航空券・マイル編です。
今日は、ユナイテッド航空マイレージプラスのプレミア会員になる条件について紹介します。
プレミア会員になると、たくさんの特典が受けられます。
他の航空会社と比べ、プレミア会員へのハードルは低いと思います。
なので、アメリカへ旅行する機会が多い方は、ぜひユナイテッド航空の会員になってみて下さい。
Contents
ユナイテッド航空のプレミア会員になる条件
さっそくですが、プレミア会員になるために必要な条件を見てみましょう。
プレミア資格取得条件はPQM/PQS/PQD
資格取得条件には、以下の三つの指標が設定されています。
- PQM(プレミア資格対象マイル)
- PQS(プレミア資格対象区間)
- PQD(プレミア資格対象ドル)
1,2のいずれかが基準を満たせば、プレミア会員になることができます。(アメリカ在住の方は3も必要)
①のPQM(Premier Qualifying Miles)は、飛行距離に応じて付与されるもので、長距離路線に乗るとたくさん貯まります。
マイルと同じ考え方ですね。
一方で、②のPQS(Premier Qualifying Segments)は、搭乗回数に応じて付与されます。
なので、国内線等の短距離路線に乗る機会が多い方は、こちらの方が有利です。
距離が短くても、たくさん乗ってくれれば、プレミア会員になれるという事ですね。
最後の③は、日本に住んでいれば関係ないです。
これは、支払い金額に応じて貯まるポイントです。
以上、くだけた言い方で整理すると、
- PQM:国際線等の長距離路線に乗れば、プレミア会員になれるよ
- PQS:短距離でもたくさん回数乗れば、プレミア会員になれるよ
- PQD:アメリカ在住の方は、1,2に加えてお金も使ってね
という感じですね。
プレミア会員の基準はこちらです。
プレミアレベル | 必要なPQMとPQS(および米国在住者に必要なPQD) |
---|---|
プレミアシルバー | 25,000 PQM or 30 PQS (and $3,000) |
プレミアゴールド | 50,000PQM or 60PQS(および6,000ドル) |
プレミアプラチナ | 75,000 PQM or 90 PQS (and $9,000) |
プレミア1K | 100,000PQM or 120PQS(および12,000ドル) |
資格取得条件を満たすと、その年の残り期間と翌年一年間、プレミア会員になることができます。
年が変わると、資格取得状況はリセットされるので、また次の年に向けてゼロからスタートになります。
尚、マイレージプラスの会員は、ユナイテッド航空のホームページから、資格取得状況を見ることができます。

ユナイテッド航空のホームページから、プレミア会員取得状況を確認可能!
ユナイテッド航空へ4回搭乗が必要
上記がプレミア会員になる基本条件なのですが、実は、もう一つ条件があります。
それは、ユナイテッド航空の路線に4回搭乗すること。(上の画像の一番下のチェック四つ)
後述しますが、PQMやPQSは、提携航空会社のフライトでも貯まります。
…が、最低でも4回は自社のフライトを利用してね、という事です。
4回と聞くと、けっこう多そうに感じるかもしれません。
しかし、乗り継ぎで行けば、一回の旅行で達成できます。(往復でそれぞれ2路線ずつ)
アメリカ本土だけでなく、グアムやハワイへも就航しているので、そこまで高いハードルではなさそうです。
実際、ANAはもっと厳しいですしね。
こちらは、ステータス獲得に必要なプレミアムポイントの内、半分はANA便で貯める必要があります。
プレミア会員資格の加算率(貯まり方)
さて、プレミア会員になるためには、PQMまたはPQSを貯めれば良いことが分かりました。
では、実際の搭乗では、果たしてどれくらい貯まるのでしょうか?
積算ルールは以下の通りです。
- PQM:フライトマイルとその運賃クラスに基づいて決定
- PQS:フライト区間とその運賃クラスに基づいて決定
やはり、運賃クラスが高い(ビジネスクラスやエコノミークラス普通運賃)と、貯まりやすいですね。
では、それぞれの航空会社について、見ていきましょう。
ユナイテッド航空へ搭乗の場合
まずは、ユナイテッド航空に搭乗した場合です。

ユナイテッド航空でのPQM/PQSの積算率!ビジネスクラスは200%、エコノミークラスでも普通運賃(YまたはB)だと150%加算!
ビジネスクラスでフライトマイルの200%、エコノミークラスでも普通運賃(YまたはB)だと150%です。
また、その他のエコノミークラスでも100%貯まります。
Nは特殊な格安運賃クラスなので、普通にホームページから購入する場合は、100%加算と思って間違いないです。
先日購入した、東京~サンフランシスコ/ロサンゼルス路線を例に見てみましょう。(この時は、オープンジョー航空券を購入しました)
運賃クラスは、往路がW、復路がVで、どちらも100%加算です。

東京~アメリカ西海岸へのフライトで貯まるPQMは、片道で約5,000!(エコノミークラスの100%加算の場合)
成田~サンフランシスコで5,160PQM、羽田~ロサンゼルスで5,451PQMです。
プレミアシルバー会員に必要なPQMが25,000なので、東京~アメリカ西海岸を2往復半すれば貯まりますね。
意外とハードルが低いと思いませんか?
尚、PQSはエコノミークラスなので、それぞれ1.0ずつです。
ANA(全日空)へ搭乗の場合
続いて、ユナイテッド航空と提携関係にあるANAについて見てみましょう。
ユナイテッド航空とANAは、同じスターアライアンスの航空会社です。
ANAのフライトで加算されるPQM(プレミア資格対象マイル)とPQS(プレミア資格対象区間)は以下の通りです。

日本国内線、太平洋路線、アジア域内路線(一部)のプレミア資格加算率!
路線によって微妙に違いますが、ビジネスクラスは概ね200%、エコノミークラスだと概ね50~100%の加算率となります。
ユナイテッド航空の場合と、ほとんど同じですね。
日本国内線、太平洋路線、アジア域内路線の方が若干、お得な設定になっているようです。

日本国内線、太平洋路線、アジア域内路線(一部)以外のプレミア資格加算率!
こちらも、一つサンプルを紹介しておきます。
以前に搭乗した、成田~シアトルのANA便。(この時はビジネスクラス)
往路がC、復路がZクラスです。(Zの方が安い運賃)

成田~シアトルのANA便搭乗で加算されるPQM!(ビジネスクラスは200%加算)
基本マイルが片道で4,769PQM、ビジネスクラスは200%なので、4769 x 2=9,538PQM貯まりました。
余談ですが、PQM(プレミア資格対象マイル)とは異なり、Awardマイル(特典航空券等に使える、いわゆるマイル)は、かなり差がありますね。
同じビジネスクラスでも、Cクラスだと14,307マイル、Zクラスだと7,154マイルと、二倍も差があります!
ホームページで確認したところ、Cクラスは300%も貯まるんですね。
ANAのビジネスクラス搭乗時は、ユナイテッド航空のマイルとして貯めた方が絶対にお得です。(特にCクラスやDクラス)
提携航空会社へ搭乗の場合
最後に、その他スターアライアンスの提携航空会社について紹介します。
基本的には、下記の航空会社のフライトであれば、エコノミークラスでもPQM(プレミア資格対象マイル)を獲得できます。

PQM(プレミア資格対象マイル)が獲得できるスターアライアンスの提携航空会社!
出典:ユナイテッド航空HP(提携航空会社とグローバルアライアンス)
私がよく利用するのは、タイ国際航空です。
日本の各地からフライトが出ており、価格も安いので、東南アジアへ旅行する時は、とても便利。
スリランカにも行けます。
タイ国際航空の搭乗では、一部の大幅割引を除いて、エコノミークラスでもPQMが100%貯まります。

タイ国際航空で貯まるPQM!名古屋-バンコクでは2,711PQM(エコノミークラスでも100%加算)
名古屋~バンコクへの往復で、約5,500PQMも加算されます。
割引のエコノミークラス運賃(Kクラス)でも、100%貯まるのが嬉しいですね。
しかし、久しぶりにユナイテッド航空のホームページを見てみると…
…
なんと以下の変更が!!

マイレージプラスでのタイ国際航空のプレミア資格加算率。2017年4月からエコノミークラスの加算率が変更になり、改悪?!
これまで100%加算されていたクラス(Q,T,K,S)が、75%又は50%へ改悪されました!
うーん、これは痛い…。
東南アジアへの旅行でもPQMが稼げるので重宝していたんですが。
一方で、大幅割引運賃のV/Wクラスは、逆に0%→25%に改善されています。
ユナイテッド航空の方針として、より航空券の価格に応じた加算率になってきているようですね。
プレミア会員資格は購入も可能
さて、これまで、PQM/PQSのフライトでの貯まり方について見てきましたが、実はこれらは買うこともできます。
マイレージプラス会員にはメールでお知らせ
マイレージプラスの会員になっていると、以下のようなメールが届く場合があります。

プレミア資格の購入通知メール!マイレージプラスの会員であれば、届くことがあるかもしれません。
PQM(プレミア資格対象マイル)とPQS(プレミア資格対象区間)が購入可能と書かれています。
ただし、期間は限定。
この時は、メールを受け取ってから2週間が期限でした。(結局購入はしませんでしたが…)
試しに購入ページを見てみると、

プレミア資格の購入価格!1,000PQM/1PQSで150USドルとかなり高め!購入限度は15,000PQM/15PQS
…高い!!
1,000PQM/1PQSで、何と150USドルです。
という事は、一番下のプレミアシルバー会員に必要な25,000PQMは、3,750USドル?!
…約40万円!
さすがに高すぎですよね。(尚、購入限度は15,000PQMまでですが)
シルバー会員だと空港ラウンジも使えないですし、それほどの価値があるとは思えません。
というわけで、妥当な使い方としては、
”あと少しのPQM/PQSでプレミア会員になれるけど、次の予定がない!もしくは翌年になってしまう!”って時。
こんな時は、少しお金を払えばプレミア会員になれるので、とっても便利ですね。
やはり、基本的には飛行機に乗って貯めましょう。
航空券予約時にも購入可能
プレミア会員資格の購入は、ユナイテッド航空の航空券を予約した時にも可能です。
ログインして予約管理画面を見ると、以下の表示が出てきます。

予約管理画面にはマイル購入のページ!
クリックして先へ進むと、

プレミア会員資格は、ユナイテッド航空の航空券を予約した時も購入可能!
特典航空券等と交換できる、いわゆるマイルを購入する画面ですが、その下にプレミアアクセラレーター(=プレミア会員資格購入)もあります。
価格は、12,500PQMで、1,125USドル。
通常の購入(メールでお知らせの場合)だと、8,000PQMで1,120USドルなので、かなりお得な設定にはなっていそうです。
選択肢は12,500と25,000の二つしかないので、なかなか使いづらいですが、思い切って購入したい方は検討してみて下さい。
以上、今日はユナイテッド航空のプレミア会員になるための条件について、紹介しました。
マイレージプラスは、クレジットカードでもマイルがたくさん貯まる&期限は実質無期限なので、ぜひおすすめのプログラムです。

ユナイテッド航空のプレミア会員になるためには、PQMまたはPQSの条件到達と、ユナイテッド航空への4路線搭乗が必要!PQM/PQSは購入も可能だが、値段が高いので、基本的にはフライトで貯めよう!スターアライアンスの提携航空会社のエコノミークラスでも加算される!