103万円の壁、配偶者控除とは何?所得税の仕組みから解説

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こんにちは。

今日は税金についてのお話です。

突然ですが、”夫婦控除導入で配偶者控除廃止?!”いうニュースを目にしたことはありませんか?

何となく税金のことなんだろうなーと思いつつも、中身はよく分からない人が多いのではないでしょうか。

このニュースを理解するためには、まず、その背景にある”103万円の壁”と、”配偶者控除”について理解する必要があります。

まだ20代の独身だから関係ないと思うかもしれませんが、将来必ず関わってくるお話なので、早めに理解しておいて損はないです。

そんなに難しい話ではないので、この機会に少し勉強してみましょう。

所得税の仕組みを知るのが第一歩!

103万円の壁と配偶者控除、これらが関係するのは、ずばり所得税です。

サラリーマンであれば、給料から天引きされている、あの所得税です。

さて皆さん、所得税はどのように計算されているかご存知でしょうか。

普段あまり気にしないので、よく分からないという人が多いかもしれませんね。

詳しい数字は覚える必要はないのですが、次の式だけ是非覚えておきましょう。

所得税額 =(収入 – 経費 )× 所得税率

年収130万円以上の場合は社会保険料も支払っているので、その分も収入から差し引きして計算します。

上の式の”経費”に注目して下さい。

この中に、様々な控除(=税金がかからないよう差し引けるもの)という制度が存在しており、それによって所得税額が変わってきます。

式から分かるように、経費(控除)の額が大きくなれば、その分所得税は安くなりますよね。

年収が103万円を超えるとどうなるの?

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さて、ここから103万円の壁について解説していきます。

結論から言うと、以下の二点です。

  1. 所得税の支払いが発生する
  2. 夫の配偶者控除が使えなくなる

では、ひとつずつ見ていきましょう。

所得税の支払いが発生

103万円というのは、全員に適用される控除額の最低額です。

年収がこの額を超えると、収入 – 経費(=控除)>0となり、所得税の支払いが生じます。

つまり、年収が103万円以下であれば、全額控除できるので、所得税はゼロになります。

ここでいう控除とは、以下の二つです。

  • 基礎控除:38万円
  • 所得控除:65万円~(収入が増えるにつれて増える)

この二つを足すと、38+65=103万円になりますね。

所得税についての詳しい計算はこちらで解説しています:

サラリーマンの所得税の計算解説!控除額や税率はいくら?

2016.06.20

 

ただし、所得税の支払いが生じるといっても、大した額ではありません。

なぜなら、課税所得(=年収 – 控除)が195万円以下であれば、所得税率はわずか5%だからです。

例えば、

年収:110万→所得税:3,500円/年
(110-103) x 5% =0.35万円

年収:120万→所得税:8,500円/年
(120-103) x 5% =0.85万円

ちなみに、年収が130万円を超えると、扶養から外れ、さらに社会保険料(健康保険や厚生年金保険)の支払いが発生します。いわゆる130万円の壁。尚、2016年10月からは、法改正により、130万円→106万円と厳しくなっています。130万円の壁改め106万円の壁です。

 

どうですか?

年間一万円以下で、実質年収の1%以下なので、大した額ではないことがお分かり頂けると思います。

それよりも影響が大きいのは、次に説明する配偶者控除。

こちらがいわゆる”103万円の壁”といわれる所以です。

夫の配偶者控除が使えなくなる

配偶者控除とは、その名の通り、結婚して配偶者(=妻)がいる人に適用されます。

妻が専業主婦であったり、パートで給料が少ない家庭に対して、税金を優遇してあげよう!という制度です。

具体的には、妻の年収が103万円以下の場合、夫の年収から38万円を控除できます。

年収103万円というのは、給与所得を前提とした値ですが、ほとんどの方はパート勤めと思いますので年収103万円で考えてOKと思います。自営業の方は当てはまりません。

さて、この38万円の控除があるのとないのでは、夫の所得税がけっこう変わってきます。

例えば、

  • 年収400万:約2万/年の差
  • 年収700万:約7万/年の差

年収が高いほど税率が高いので、その分メリットも大きくなります。

先ほどの妻の所得税と比べると、額が大きいので、影響が大きいことが分かりますよね。

配偶者控除はすぐにゼロになるわけではない?!

さて、配偶者控除に関して覚えておきたいのが、妻の年収が103万円を超えたら、すぐに夫の配偶者控除が38万円→ゼロになるわけではない点です。

なぜかというと、配偶者特別控除という制度があるからです。

んー、なぜ税金ってこんなにもややこしい仕組みになっているんでしょうか…。

税金が安くなるのは嬉しいけど、仕組みが複雑すぎて、嫌がらせとしか思えないですよね。

…話が逸れました。

 

まぁ簡単に言うと、

妻の年収が141万円までは、ある程度、配偶者控除を認めましょうというもの。

103万円超えたらすぐにゼロっているのは極端ですもんね。

103万円~141万円の間は段階的に減らしましょう、ということですね。

詳細を知りたい方はこちら:
[UpIn] <配偶者特別控除と配偶者控除>違いをわかりやすく教えます!

国税庁HP:配偶者特別控除

結局、収入が103万円を超えると家庭全体の収入はどうなるの?

さて、これまで長々と103万円の壁について解説してきました。

それぞれの内容についてはある程度ご理解頂けたのではないでしょうか。

しかし、結局は、

”全体としてはどうなるの?”とか、”103万円を超えたらいくらまで働くのがいいの?”というのが知りたい所ですよね。

夫の年収や住民税も絡んできますので、実は何とも言い難いというのが本音です。

ただし、モデルケースとして一例を考えることはできると思いますので、今後の記事にご期待下さい。

今回はこのあたりで失礼します。

investor M
今日のまとめ
”103万円の壁”とは所得税に関する言葉で、①妻の所得税が発生する、②夫の配偶者控除がフルに使えなくなる、というデメリットを表した表現。103万円という額は、基礎控除38万円+所得控除の最低額65万円から出てきたもの。②について、配偶者特別控除という制度があり、年収が103万円を超えても、年収141万円までは控除を受けることが可能。

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investor M

資産形成と海外旅行が大好きな20代後半男性。投資で着実に資産を増やし、時間に縛られないライフスタイルを目指す。将来は早期リタイアして世界一周旅行に行くのが夢