サラリーマンの所得税の計算解説!控除額や税率はいくら?

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こんにちは。

資産形成ネタ、税金編です。

今日は所得税、特にサラリーマンの所得税についてのお話です。

実は、サラリーマンと自営業(=フリーランス)では、所得税の計算に関して大きな違いがあります。

後述しますが、それは経費!

結論から言うと、サラリーマンは自由に経費を計上できませんが、仕組みとしてこの辺りはぜひ理解しておきましょう。

税金と聞くと、ネガティブなイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、どうせ避けては通れないので、資産形成を考えるなら知っておいた方が絶対にお得ですよ。

なぜサラリーマンでも所得税の計算が必要?

さて、収入があれば全員支払いが必要な所得税、皆さん自分が年間いくら支払っているか把握していますか?

おそらく、20代のサラリーマンであればほとんど知らないのではないでしょうか。

住民税や保険料も同じですが、サラリーマンは給料から天引きになっているので、普段あまり気にしないものです。

どうせ節税できないから計算方法とか知っていても意味ないと思うかもしれません。

しかし、社会人として仕組みくらいは知っておいた方がいいです。

仮にサラリーマンじゃなくなったら、自分で所得税を申告することになります。(いわゆる確定申告)

なので、将来のために少し勉強してみましょう。

ちなみに、サラリーマンでも、年収2,000万円以上の方や、副業で20万円以上の収入がある場合は確定申告が必要です。

株に関しては、特定口座で取引しておけば税金が勝手に引かれるので、どれだけ稼いでも確定申告は不要です。

特定口座と一般口座の違いを解説!初心者はどちらを選ぶべき?

2016.07.17

所得税の計算は、国税庁HPで確認できます。

なにやら複雑そうに見えますが、一つずつ押さえていけば、誰でも理解できます。

今回は細かい計算は置いておいて、概要(全体像)が分かるように紹介したいと思います。

収入と所得の違いとは?

所得税の計算式を説明する前に、まずはこれ。

皆さん同じようなイメージで使っていると思いますが、違いを知っていますか?

簡単に言うと、収入は額面の給料、つまり年収のこと。(ちゃんと”収”とついていますよね)

この収入から必要経費を引いたものが所得。

つまり、所得とは実際に自分のポケットに入ってくるお金のことです。

”所得税”という名前の通り、この税金は”収入”ではなく、”所得”に対してかかるものなのです。

…例を見てみましょう。(極端ですが)

例えば、年収が500万円あった場合に、経費も500万円かかっていれば、所得としてはゼロ。

つまり、所得税は払わなくてよいということになるのです。

何となく分かりましたか?

要は、”経費”をいかに増やして申告するかが、所得税を減らすポイントになるわけです。

自営業の方が頻繁に、”経費で落とす”と言っているのは、こういう理由から来ているんですね。

なるべく経費で計上すれば、所得が減るので、所得税も減るというわけ。

では、サラリーマンはどうなのかというと、ご存知の通り、自分で自由に経費を決めることができません。

次で説明しますが、サラリーマンは年収に応じて、あらかじめ経費額が決められているのです。

逆に言うと、サラリーマンは”経費で落とす”という節税テクニックが使えません…。

少し話が飛躍しましたが、まずここでは、”収入ー経費=所得”という定義を覚えておきましょう。

サラリーマンの所得税の計算式

いきなり最初に書いてしまいますが、計算式は以下です。

所得税額=(年収ー経費ー社会保険料)x 所得税率

こう書くと、けっこうシンプルですよね。

これが意味するのは、”年収から必要経費と保険料を引いたものに対して、税金をかけますよ”ということ。

実際は生命保険と地震保険の控除もありますが、全体からすると大した金額ではないので、ここでは分かりやすいよう省略します。

さて、では各項目について、順番に見ていきましょう。

経費による控除

まずは経費について。

前述の通り、サラリーマンの経費はあらかじめ決められており、以下の二種類から成っています。

尚、控除とは”税金がかからないよう差し引けるもの”という意味。よく出てくるのでこの機会に覚えておきましょう。
  1. 基礎控除
  2. 所得控除

基礎控除とは、全員に認められている経費のことで、年収に関係なく一律38万円。

一方、所得控除は年収によって変わり、年収が高いと増えていきます。

まぁたくさんお金を稼いでいる人は、それだけ経費もかかっているという考え方でしょうか。

ただし、年収が倍になれば所得控除も倍になるというわけではありません。

上限もありますので、年収が増えると税金的にはやはり不利。(平成28年時点で、上限は230万円)

さて、これをグラフにすると以下のようになります。

年収額が中途半端な額になっていますが、国税庁の定義上、ここで計算式が切り替わるため、それに対応させています。
income-tax_a

サラリーマンの控除額のグラフ!基礎控除の38万円と、所得に応じて変わる所得控除がある。

図を見ると、年収360万円では年収の46%が控除されているのに対し、年収1,500万円ではわずか18%(=上限の230万円+基礎控除の38万円)しか控除できていませんね。

社会保険料

続いて社会保険料。

これも、ある意味税金みたいなものなので、もちろん収入から差し引けます。(所得税はかかりません)

社会保険料は、以下の三つから成っています。

  • 健康保険料
  • 厚生年金保険料
  • 雇用保険料

皆さん、名前くらいは聞いたことがあるかと思います。

給料明細を見ると、しっかり毎月天引きされていますよね。しかもなかなかの高額…。

計算方法は少しややこしいので、ここでは大まかに仮定します。

真面目に計算してもあまり変わらないので、概要を掴むためならこれで十分です。

1円単位まで細かく計算するよりも、大まかな数字をつかんでおくほうが大切です。自分の年収は○○円で、そのうち社会保険料はxx%で、税金はxx%というイメージ。

さて、ここではざっくり以下のように仮定。

  • 健康保険料: 3.5%
  • 厚生年金保険料: 9.0%
  • 雇用保険料: 0.5%

合計: 13%

相変わらず高いですね~。年収400万円だと年間52万円…。

この社会保険料は、年収に限らずほぼ一定割合でかかってきます。

年収毎にグラフ化すると、以下のようになります。

income-tax_b

サラリーマンの社会保険料の概算値。それぞれ、健康保険料: 3.5%、厚生年金保険料: 9.0%、雇用保険料: 0.5%として計算。

課税所得・税率

さて、ようやく控除と社会保険料の説明が終わったので、いよいよ所得税の計算です。

もう少しですので、ここまで来たら頑張って読んで下さい。

ここで、もう一度所得税の計算式を見てみましょう。

所得税額=(年収ー経費ー社会保険料)x 所得税率

前節までで、かっこの中が計算できました。

これを課税所得、つまり”税金が課される所得額”と呼びます。

この課税所得の金額に応じて税率が定められており、かけ算すると所得税額が計算できます。

ポイントとしては、年収に対して税率が決まっているのではなく、あくまでも経費と社会保険料を差し引いた金額に対して税率が決まっているということ。

繰り返しになりますが、年収がどれだけ高くても、経費をたくさん計上すれば、税金は安くなるのです。

ただし、これができるのは自営業(フリーランス)の方だけ。

サラリーマンの経費と社会保険料は、これまで説明してきた通り、年収が決まれば決まってしまいます。

さて、以下がサラリーマンの年収と課税所得のグラフです。

income-tax_c

サラリーマンの年収と課税所得の関係!年収が高いほど、年収に占める課税所得の割合は高くなる!

年収(青の棒グラフ)が上がっていくと、課税所得(赤の棒グラフ)が占める割合はどんどん増えていきますね。

この課税所得の額に応じて、所得税が5%~45%課されます。(例えば、課税所得が1億円だと所得税は何と4,500万円!)

詳細はこちらを参照:国税庁HP 所得税率

サラリーマンの所得税は結局いくら?

さて、これまで所得税の計算に関わる項目について、長々と説明してきました。

では、サラリーマンで年収○○万円の場合、所得税は一体いくらなの?

という問いに対する答えが、下のグラフ。

income-tax_d

サラリーマンの所得税の計算例。年収400万円の場合は約8.8万円!

年収660万円だと所得税は約27.3万円(年収の4.1%)、年収360万円だと所得税は約7.5万円(年収の2.1%)になります。

サラリーマンの平均年収400万円の場合、約8.8万円(年収の2.2%)です。

実は、所得税って意外に安いんですね。

年収に対して手取り額が少ないイメージがあるのは、実は社会保険料(特に厚生年金)が高いからなのです。

年金いくらもらえるか分からないのに、若者にとっては辛い時代…。

ただし、グラフを見ても分かる通り、収入が増えるにつれて、所得税もどんどん増えていきます。

いわゆる累進課税というやつですね。

つまり、たくさん稼いだ人はたくさん税金払って下さいということ。

我々20代のサラリーマンにはあまり関係ありませんが、年収が高く(例えば一億円とか)なってくると、半分くらい税金でもっていかれてしまいます。

お金持ちが香港やシンガポールへ移住してしまうのは、この税金の高さが一因。

日本人の収入だけど、日本に税金が払われない…。皆さんはこの現状、どう思いますか?

以上、長文読破お疲れさまでした。

investor M
今日のまとめ
所得とは収入から経費を引いたもの。さらに社会保険料等を引くと課税所得。所得税=課税所得 x 税率で計算できる。サラリーマンの経費は予め決められているが、自営業(フリーランス)なら経費を増やして節税可能。将来に向けて税金の仕組みを理解しよう。

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資産形成と海外旅行が大好きな20代後半男性。投資で着実に資産を増やし、時間に縛られないライフスタイルを目指す。将来は早期リタイアして世界一周旅行に行くのが夢